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ようこそ放射線治療室に! 2 Welcome to the Radiotherapy

現場の医療者から

ありのままの、医療情報を発信することが大切である。

 放射線治療の案内人  池俣武生

テキストの図は、市立病院の放射線治療室に市立美術館のアウトリーチの実践を示す。
実際は、作品のレプリカを展示するものです。
待合室には、美術館のコレクション作品の中から、安らぎや癒しを与えられる作品を選び、液晶モニターなどで患者さんにお見せする試みです。

   アートコーディネータ   池俣 武生

 2008年3月1日  癒しの環境研究会で報告

現在使用のTomoTherapy装置は、前立腺や頭頚部領域の腫瘍に適応した強度変調放射線治療装置(IMRT)に特化したリニアック装置。私は、この放射線治療装置・リニアック装置は、11台目のものである。

この装置は、NEC社製、最後の「リニアック装置」で原体照射法の研究成果の集大成を搭載する、同時に3軸方向の寝台駆動の自動SETUPを日常的に行い、天井走行の簡易シュミレータを用いて照射開始時に、透視下で、定位点設定(骨格を照準)を実施する。原体照射及び定位放射線治療の原点でもある。

私が 放射線治療を初めて担当したのは、原体照射法が可能な切手のデザインの コバルト60治療装置であった。装置名は、東芝社製:コバルト回転型治療装置。

懐かしいと同時に「がん制圧」の精紳を現在も忘れることが
ない。
1966年4月、「放射線治療部」勤務開始。

腫瘍部の1回の線量計算及び照射時間の計算はCobalt-60線源の出力減衰を加味し、測定データを見て、毎回、手計算及び計算尺を用いて算出した。カルキュレーターは1970年の初期に普及する。

定位放射線治療のメッカのスタンフォード大学で 
その位置設定と線量測定の実際を見学する。

私が訪れた時は、大阪大学の井上武宏先生が見えた。

放射線治療は、放射線腫瘍医師や放射線治療看護師と                                     放射線治療専門放射線技師のチーチームワークで行われる。

池俣武生が案内します・・・。

「がん等の悪性腫瘍の治療に有効な放射線治療」の世界を案内します。明日は「明るい日」になります。 このホームページは「夢と希望の現実」を展開します。21世紀の科学の発展は医学技術(放射線治療)分野に大きく寄与し進化をもたらした・・・・・。

「放射線治療でがんを切らないで治す」ことの実践のご案内です。1960年代の放射線治療外部照射装置はコバルトー60装置が主流であった。
1970年では医療用直線加速装置(リニアック)が代表的な治療装置となる。21世紀の現在も、放射線外部照射の代表はリニアック装置である。
しかし、この治療装置の照射口部のMLC(多段コリメータ機構)が著しい発展的進歩を遂げコンピューター制御でロボット的な照射が可能となって来たのです。
この中で放射線照射方法については、世界各国から多くの研究報告が発表される。これらの研究成果によって現在のコンピューター制御のIMRT(強度変調放射線治療)や動態追跡照射が日常的となる。さらに重粒子線や陽子線治療が国内に数ヶ所設置される。これはリニアック治療装置よりも標的腫瘍部のみに集中的照射が出来る。しかしこれらの装置は高額治療であることと保険適用外が大きな問題の一つである。
11970年コバルト60治療装置に三次元原体照射機能を装備し、臨床適応する。また治療計画は、現在のCT装置の基礎(高橋信次開発)となった回転横断撮影装置により得られる横断画像を用いて三次元的治療計画が可能となった。
ここでお話する「リニアック」と言う名称は直線加速器:Linear acceleratorの略称です。
医療用に使用しているX線のエネルギーは4MV、6MV、10MVが国内では、一般的。 電子線においては、4MeV,6MeV,9MeV,12MeV、16MeVのエネルギーを用いて 腫瘍の位置(深さ)によってそれぞれのエネルギーを選択している。X線は、透過力が大きいので深部の腫瘍、電子線は表在の腫瘍に適応されます。
最近の陽子線治療は、深部であっても腫瘍部位以後は照射されないという特徴がある。
現在のリニアックのX線は、腫瘍部だけに放射線線量を集中させ、近くの重要な臓器などや健常組織には照射されない工夫が1960年代から日常行ってきました。
その照射技術が「原体照射法」で、コンセプトは「腫瘍だけに線量を集中させること」。健常部を保護し、腫瘍のみに放射線を照射して治す技術は、アートそのものであった。私は「医療技術(放射線治療技術進化)のテクノロジーをアート」と言っています。この照射技術は、医学的、物理学的、生物学的な検証を十分持っている。その「実践的原体照射法」について進めて行く予定である。 この放射線治療テクノロジーをアート力で進化させて来た。多くの研究者の知と臨床経験の場で今日の「高精度放射線外部照射法」が確立された。

 ようこそ放射線治療室に!

2007年4月1日「がん対策基本法」発足。
現在の放射線治療の中心であるリニアック(医療用直線加速器)装置をデザインする。

1966年以降はリニアック装置が主流となりコンピューター制御の照射装置へと発展した。現在、がん拠点病院で、この装置を扱い、放射線治療周辺の品質管理を行う。線量計算はコンピュータで行う、が手計算でダブル・チエック計算を実施する。

がん対策基本法の基本法計画はまだ出来上がっていない。が医療現場の一人として、この法案を維持し計画に準じて実践して行く体制をもっている。左の草案記念切手を打ち出し、「がん対策基本法」施行の2007年を記録し、国民と共に実現させたい。
 がん対策基本法成立記念切手草案・武生

簡易シミュレータを用いた定位照射の設定

レクセルガンマーナイフ装置の設定風景


がん治療に使われる放射線の種類と照射方法


『がんのひみつ』 中川 恵一著 朝日出版社
放射線治療は、放射線腫瘍医師や放射線治療看護師と射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士そして医学物理士のチームワークで行われる。

日本放射線腫瘍学会 冊子 「放射線治療機器の発展」



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