「見たこと、学んだこと、考えたこと」
私は、日本ボーイスカウト隊名古屋第95団で広報や野営また育成委員を又スキー訓練のインストラクターを12年間担当する。スカウト活動は独自のプログラムに沿って行われ、団組織は全体協力で運営されているため、気楽に参加できた。
10年前、東京会議のシンポジウムで「創造的な教育のために」と題した討論が行われグリゴリー・クラーク(多摩大学学長)さんが、現在の日本の教育について論じた中で、我が人生を振り返って非常に影響を受けたのはボーイスカウト時代であったと述べた。9歳の時からその世界に入り家族の影響も随分受けながらバラエテイに富んだ体験を得た。その体験の必要性を述べ、今の日本の子供にはそれが非常に欠けていて視野が狭く責任感が乏しいなど。「もっと若い時から、学校だけでなく外の社会との付き合い、ボーイスカウトや、奉仕活動などをすること。これが教育の課題ではないか」と主張された。
私は団委員として95団の各隊独自のプログラム(スカウトが作成)に同行した。ボーイ隊、シニア隊、ローバー隊どの隊を見ても、学校教育では、勿論体験出来得ない活動が繰り換えされている、その実行力に感動する。