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筧忠治と私 2
「奥山生態系保全の考え方~人と自然の共生を目指して~」
筧忠治さんは、常に良い作品を描くことを心がけていた。それは、今回の作品展「筧忠治展」で十分見ることが出来たと思う。
「豚の頭骨」 池俣武生 1979
私が頭骨のデッサンすると同時に筧忠治さんが私もこれをモデルに絵を描きたくなったと言って、自宅に持ち帰った。
1983年 筧忠治 作品 御堂 銅版画
銅版画教室で筧忠治さんのプレスによる作品制作原場を見ていることが多かった。それは、作品デッサン力にいつも感動していたからだ。上図の御堂作品の刷り上りを見た際、銅板の原版のカッティングの歪みが目立ったので、私は筧忠治さんに銅板の歪みで作品の良さが低下することを申し上げ、銅版のカッティングをこの時以後私が全て作ってあげることになった。
1987年 筧忠治 作品 御堂 銅版画
1983年の版画作品では、見られない正確な円形の銅版画作品を作ることになった。 一方、筧忠治作品は、自分の作品を「銅板」画として制作される。
筧忠治作品を購入した際に頂いたデッサン
愛知県美術館収蔵の自画像(正面)をモデルに銅版画で描いた初期の自画像作品。この作品(A/P)は、「今日初めて刷ったよ」と言って、持ってきて頂いた思い出の作品。